歯科医師としての倫理
ナイトガード
私どもの医院では、顎関節症の取りあえずの症状を取り除くために、ナイトガードを作成しております。ナイトガードは、顎関節症による、首の痛みや、肩の痛み、そして背中の痛みなどを取り除く効果があります。ナイトガードを使用することによって、顎関節症の原因である、今までの歯の治療で狂わされていた咬み合わせや歯が生えてくるときに狂ってしまった咬み合わせの位置を、正しい位置に戻すことができます。歯は非常に敏感な組織です。体の他の部分で歯ほど硬いものがぶつかり合うところはありません。しかもこのぶつかり合った位置がほんの数ミクロンの狂いであっても、咀嚼筋(かむための筋肉)は急激に緊張し、体中に硬直を生んでしまうのです。これがやがては体中のゆがみや、筋肉の緊張を生んでしまい、自律神経失調症様の症状となってしまうのです。
顎関節症でお悩みの方はとり合えずナイトガードを作成することだけでもお勧めいたします。この装置によって顎関節症の症状のかなりが楽になります。
残念ながら本当に状態が良くなるためには咬み合わせの調整と、場合によっては矯正治療までが必要になります。矯正治療は必ず必要というわけではありませんが、安定した咬み合わせの位置を獲得するためにはぜひ必要です。またバイトが深い(前から見て下の前歯が良く見えない状態の場合)咬み合わせの調整だけで治療を終わらせるのは困難です。矯正治療をされることをお勧めいたします。
本医院では顎関節症の治療で治った患者さんは100名を優に超えております。いずれも何軒もの歯科医院で治癒することがなく、ようやくたどり着かれた方々なので、かなり難しい患者さんも含まれます。医院としては治療方法は、理論に基づいたステップを踏んだ治療法を採用しています(詳しい説明は御来院時にいたします)。もともとアメリカではすでに顎関節症の治療はある程度完成しており、咬み合わせが原因である顎関節症(実は日本の場合ほとんどが咬み合わせが原因なのですが)に関しては治療が可能といわれていました。
当医院では、アメリカ式の治療法でも、ナイトガードで筋肉の緊張をとり、矯正治療を用いて咬み合わせを完成させる方法で治癒に導いてまいりました。歯を鉛筆の芯のように削って治療する方法ではなく、歯に最小限の侵襲しか与えないように常に気を配っております。
また、現時点で数多くの患者さんを治療してきた結果として、旧来から行われてきたアメリカで教育されているかみ合わせの採得テクニックで治療を行っても必ずしも良い結果を得ることはできません。それは人間のかみ合わせの位置は、筋肉が完全に緩んだ状態で自ら動かさないと採得は困難だからです。
私自身、整体学的な考え方を取り入れ、噛み合わせの位置を決めていますが、実際整体を全身で施術しているわけでもないので、完全なリラックスした位置を採得するのはなかなか難しいのです。現状では整体に行ってもらって緩めてもらう場合もあります。また実際に矯正治療を行ってゆく過程で、うまく当たりの悪い歯を治すことによって、噛み合わせが正しい位置に収束してくることが多いです。



