日本の歯科の実際
日本の歯科治療は、保険制度の低い点数から、治療にかけられる時間が限られ、先進国の先進的な治療を行えるかといえば難しいと言わざるを得ません。たとえば治療の際に使用する、ラバーダムをしないで根管治療するのは先進国でも日本ぐらいかもしれません。
アメリカの教科書にも、ラバーダムをしない治療は著しく治療成績を落としてしまうと警告しているほどです。”Rubber dam tooth isolation is strongly reccomannded"
日本では実際ラバーダムをかけられたことのある患者さんは非常に少なく、それが故、ほとんどの患者さんの歯で取り残しによる虫歯が発見されます。
しかし現在の保険制度下でラバーダムをしてきちんと虫歯を取り除くことは難しいかもしれません。
実際イギリスの保険制度などでは、非常に大雑把な治療の区別しかないらしく、割と歯を簡単に抜いてしまうらしいです。ですから日本の保険診療はそれを考えればまだましと言えるでしょう。
また日本人はもともとかなり器用な民族ですから、器用な先生に出会えれば非常にきちんと治療をしてもらえるのではないかと思います。
しかしまことに残念なのは、このようなうまい先生が実は開業医などの先生として埋もれているために、本当に教えてもらいたい学生が習うのが多くが大学の先生であるために技量がうまくなりにくいという欠点があります。私もこの点では随分と苦労した経験があります。
また虫歯を取り除く際はラバーダム防湿を行った方が確実性が増します。
特にポーセレンやレジンなどを詰める際にラバーダムを使わないと、接着性に問題が出て、虫歯になったり、割れたりする可能性が高くなります、このときもやはりラバーダムを使った方が良いでしょう。このような作業手順は誰でもきちんとできるはずなので、もはやレジンやポーセレンの材料自体の問題ではなく、治療手順の問題による虫歯と言えるのではないでしょうか。
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虫歯がなぜ治らない
私の医院での臨床経験から、ほとんどの虫歯の治療が虫歯の取り残しのやり直しであるといえます。もちろんきちんと虫歯を取り除いている場合もありますが、そのようなケースはむしろ稀です。つまり大学教育でうける虫歯の除去の技術では不十分と言えます。これは虫歯除去に歯科医師に必要な技術のすべてが集約されているからです。
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ラバーダム防湿
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虫歯の治療は適材適所虫歯の治療は場所によって適切な材料があります。強度が必要な場合は、できるだけ金属を使うのが望ましく、審美性がさほど必要でない場合は、アマルガムやゴールドが最も有効な材料となります。日本ではアマルガムの治療を十分に教育されていないために(教官に治療技術がない)虫歯の治療をきちんとできるようにならないのである。 |
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1.術前
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2.術中
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| レジンで治療をされた虫歯、いずれもラバーダムはされていなかったようだ。 | レジンは虫歯になりやすく、虫歯が取り残されているとさらに悲惨なことになる。 | |
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3.虫歯を取った後
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4.術後
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| 大学で何でもレジンを勧めている先生はこのような事実を知っているのであろうか? | 金属による修復はとにかく安心感がある。(写真はアマルガムである) | |
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ラバーダム防湿
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本当の矯正治療とは?
歯並びをよくするだけが矯正の目的ではありません。矯正治療によってさまざまな効果が期待できます。(肩こりの改善、運動能力の改善、自律神経失調症、睡眠時無呼吸症候群の改善など)これらをきちんと完成させるためには以下の4つの条件がないと実現しません。
これらの治療はいずれも矯正治療の基本であるが、矯正専門医の先生でもすべてできている先生は多くないでしょう。
難症例を誰に聞けばよいのか?(矯正をしていて先生は困っている)
矯正治療を行っていると何症例には多く出くわすものです。私が知る限りの難症例は以下のものがあります。
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矯正治療前
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矯正治療9ヶ月後
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矯正歯科治療前に比べて歯列全体が拡大され、特に前歯の近くの部分が拡大されています。これによっていつも詰まっていた鼻が通るようになりました。 また咬む位置が安定し(中心位*1にもって行きながら矯正治療を行っている)体のバランスが良くなったり、肩こりなどがなくなった。などのメリットが。
上記(2)と(4)の効果が出た症例
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矯正治療前
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矯正治療6ヶ月後
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噛み締めがひどく、顎関節症で口をあくこともできず、食事を取れなかったため、来院されました。
顎関節症治療用のマウスピースで、状態を改善後、矯正治療を開始、歯が並んでくるうちに、噛みしめが減り、額関節症の状態も良くなってきました。虫歯も10本以上ありました。写真のように歯列がガチャガチャになっていると、顎の運動がスムーズにならず、脳に不適切な刺激が入り、歯軋りや、噛みしめを起こしやすくなります。このような場合のマウスピースの治療と矯正治療には抜歯をせず顎全体を広げる必要があります。
歯列を広げることによってスペースを確保しています。
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矯正治療前
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矯正治療5ヶ月半後
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日ごろのストレスで歯軋りがひどく、背中まで痛くなってしまった患者さんです。
あごの症状は一時治まりましたが、矯正治療の最中、咬み合せが奥歯だけになり、少し歯軋りが再発しています。このような場合でも、最終的に矯正治療が終われば、症状は治まります。ご覧いただければわかるように、抜歯をしないで全体的に歯列が拡大して、舌の置くスペースが広がり、舌根沈下*2もよい方向に向かっています。
このように歯の矯正治療は、今はできるだけ抜歯をしない(全て抜歯をしないということではありませんが)で治療を行うことがになってきました、これはデーモンブラケット*4やカッパーナイタイワイヤー*5などの新しい材料に負うところが大きいといえます。抜歯をすると却って歯列が狭くなって問題を起こす場合もあります。また治療に当たっての診断がしっかりできてなければ、正しい咬み合せの位置に歯を移動させることは不可能です。また単に歯や上下の顎の骨格を見るだけでなく、体全体に対してどのような影響を与えているかをしっかりと診断できなければ、本当の診断とはいえません。
顎の不調は矯正だけで治るのでしょうか?
顎の不調は矯正だけで治すことには少し無理があります。詳しくは顎関節症のページへ。
当医院では、矯正にデーモンブラケットをお使いいただくことをお勧めいたします。
デーモンブラケットの長所
(1)ワイヤーを縛り付けないので、痛みが少ない(痛みがまったくないわけではありません)。
(2)治療期間がい
(3)アポイントの回数が少なくできる。
(4)今までできなかった歯の動きも可能(インプラントを使わなくてもできる)
デーモンブラケットの短所
(1)見た目が悪い
(2)費用がやや高い
1.顎関節症で顔がゆがむ 顎関節症の症状の一つとして、顔や唇が歪んでくることがあります。これらはきちんと歯を治すことによって正常な状態にもどすことができます。しかし、誤った矯正をしてしまうと逆に顎がゆがんでくることもあるのです。
顎関節症の治療
顎関節症は、かみ合わせを治すことによって治療することができるのですが、さまざまなバリエーションがあって、とても一筋縄でいくものではありません。それはアメリカでもオロフェーシャルペインとして治療が困難な症例をわざわざ分類をして治らないと定義しているくらいだからです。
顎関節症の治療で最も難しいのは顎位の決定です。顎位はいわゆる中心位と呼ばれるものですが、これを確実に採得する方法はないといってよいでしょう。すなわちここが中心位だからここでかみ合わせを決めて治せばよいという位置がないのですから、補綴の先生が困るわけです。つまりフルマウスリコンストラクションは一歩間違えると大変な大失敗につながる可能性があるのです。またインプラントは歯根膜がないなどの理由から咬み合わせに非常に重篤な問題を引き起こす可能背があるのです。
しかし、患者さんによっては中心位(と言うかある程度中心位と言える位置)を取りやすい患者さんがいらっしゃることは事実です。そのような場合はフルマウスの治療などを行っても悪くはないと言えます。
しかしここで恐ろしいことは、歯を治療したことがトリガーとなって急激に敏感になってしまい、顎関節症を発症することがあります。それらを考えるといかに適合がよく、かみ合わせにずれがない修復物を入れることが大切かよくわかるのです。
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今、治療は虫歯治療中心から予防と漂白などの審美治療中心へと移りつつあります。 | ||||
お子様の予防歯科子供のうちに虫歯にならない歯を作る方法を示します。子供の虫歯予防には次の2つの方法があります。 フッ素を用いた虫歯予防。虫歯を、効果的に予防するのは、フッ素が一番です。
左から、
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これはいずれも原因が筋肉のアンバランスな緊張が引き起こすもので、これらを取り除いてゆくと数々の不定愁訴が改善に向かいます。どの症状が歯と関係しているかは必ずしもはっきりとわかっている訳ではなく、患者さんと個別にお話を聞きながら、治癒可能なものであるか、そうでないか判断することになります。
なぜ、顎関節症の患者さんが多いのでしょうか? |
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歯軋りや、かみしめは現代人に特徴的なものです。それはもともと動物などはあまり歯軋りなどはしないからです。歯軋りやかみしめは精神的なストレスを開放するために行われているといわれています。現代人は歯科医学のおかげで、虫歯の治療からやっと開放されたと思ったのですが、今度はストレスという問題から、歯軋りをすることによって、自分で自分の歯を痛めつけているのです。(ひどい場合は、歯根が割れてしまったり、歯自体が割れて、神経の治療をしなければならなくなったりします。) すなわち激しい歯軋りをする人は、歯にヒビが入ったり、無理な力がかかってハセツしたし、そこから虫歯になってしまうのです。これらを予防するために適切に作成された歯軋り防止床(ナイトガード又はマウスピース)が必要になります。現代人はこの歯軋り防止床が絶対手放せないものです。特に40歳以降の方はこの歯軋り防止床を寝る前に必ずされたほうが良いでしょう。40歳を超えると人間はストレスの発散がうまく行かなくなり、無意識にストレスをためこんでいるのと、責任も重くなり、若いこととは違う重いストレスが知らず知らずのうちにかかっているからです。またこの不適切な筋肉の緊張によって、夜の就寝時、眠りが浅くなったり、朝の起きがけの体調が今ひとつなどの影響が現れるのですが、ナイトガードをしていた翌朝は爽快に起きることができたりします。 |